評価技術センターについて
近年の感染症の影響により、清潔、安心、安全の要望が高まっています。
評価技術センターは、産業標準化法(JIS法)に基づく試験事業者登録制度(JNLA:Japan National Laboratory Accreditation system)の試験事業者として登録(登録番号090289JP)された公的検査機関です。
(一社)抗菌製品技術協議会(SIAA)、(一社)繊維評価技術協議会(JTETC)、(一社)日本衛生材料工業連合会(JHPIA;ウェットワイパー類の除菌性能試験、衛生用品の抗菌性能試験)の指定機関として登録されており、下記のJNLA登録区分試験項目についてJNLA標章付試験証明書を発行することができます。
また、新たに抗ウイルス試験において2021年8月よりSIAA、2022年4月よりJTETCの指定検査機関となり抗ウイルスマーク申請用の評価が可能となりました。
微生物試験以外にも様々な評価について対応いたします。どうぞお気軽にご相談下さい。
○JNLA登録区分
・JIS L1902 繊維製品の抗菌性試験方法及び抗菌効果
・JIS Z2801 抗菌加工製品−抗菌性試験方法・抗菌効果
・JIS Z2911 かび抵抗性試験方法
○JNLA標章付き試験証明書の発行例
・(一社)繊維評価技術協議会:抗菌SEKマークの申請・定期サーベイランス
・(一社)抗菌製品技術協議会:抗菌SIAAマークの申請
「規格要求事項の遵守により、顧客に信頼される試験活動及び品質サービスの提供を行い、顧客との安定した信頼関係を確保する。」
業務のご案内
- 1.お問い合わせ
- お電話、メールにてお問い合わせください。試験内容、必要な試料の大きさや量、試験料金(お見積書の発行)等について、
ご相談を承ります。当センターの試験依頼書に試験項目が無い試験でも、対応可能な場合があります。その際の試験依
頼書のご記入方法についても、ご案内いたします。
その他、ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
- 2.お申し込み
-
試験依頼書に必要事項をご記入の上、試験試料と共にお送り下さい。
依頼書様式ダウンロード
- 3.受付
- 試験依頼書及び試験試料が到着後、お電話、メールにて依頼書にご記入の内容、試験試料について、
確認させていただきます。
- 4.試験開始
- 受付終了後、お申し込みの内容で各試験を開始します。
- 5.JNLA標章付き試験証明書もしくは試験報告書の発行
- 試験終了後、JNLA標章付き試験証明書もしくは試験報告書を作成し、メール又はFAXにて
送信します。原本は、別途郵送いたします。
- 6.ご請求
-
原本を郵送の際に、請求書と納品書を同封いたしますので、請求書記載の指定口座に試験料金をお振込み下さい。
その他ご不明な点がございましたら、お気軽にお問合せ下さい。
JNLA登録証
試験サービス一覧
- 〇日本産業規格(JIS) JNLA : JNLA標章付 試験証明書の発行が可能
- JNLA ・JIS L 1902 繊維製品の抗菌性試験方法及び効果
- JNLA ・JIS Z 2801 抗菌加工製品-抗菌性試験方法・抗菌効果
- JNLA ・JIS Z 2911 かび抵抗性試験方法
- ・JIS L 1921 繊維製品の抗かび性試験方法及び抗かび効果
- ・JIS A 6922 壁紙施工用及び健具用でん粉系接着剤 6.3かび抵抗性試験
- ・JIS L 1920 繊維製品の防ダニ性能試験方法
- New ・JIS L 1922 繊維製品の抗ウィルス性試験方法
- 〇国際標準化機構(ISO)
- New ・ISO 21702 プラスチック及びその他の非多孔質表面の抗ウイルス活性の測定
- 〇(一社)日本衛生材料工業連合会 抗菌自主基準
- ・JHPIA抗菌マーク 試験方法
- ・ウエットワイパー類の除菌性能試験
- 〇その他試験方法
- ・防ダニ性試験
ダニ忌避(きひ)試験(侵入阻止法、ガラス管A法) - ・防蚊(ぼうぶん)性試験
腕巻き法、吸血誘引法、強制接触法 - ・アレルゲン低減化性能試験(ELISA法)
- 〇(一社)繊維評価技術協議会 SEKマーク繊維製品認証基準に基づく方法
- ・消臭性試験(検知管法、ガスクロマトグラフ法)
試験項目
- 〇抗菌性試験
- ・JIS L 1902 「繊維製品の抗菌性試験方法及び抗菌効果」
不織布を含む全ての抗菌性繊維製品の抗菌活性を評価する方法
菌液吸収法(定量試験)、ハロー法(定性試験)等。SEK指定試験方法 - ・JIS Z 2801「抗菌加工製品-抗菌性試験方法・抗菌効果」
プラスチック製品、金属製品、セラミック製品など抗菌加工を施した製品の表面における抗菌性試験方法
SIAA指定試験方法 - ・(一社)日本衛生材料工業連合会 「抗菌自主基準」で規定する試験方法
JHPIA抗菌マーク 試験方法
- 〇除菌性能試験
- ・「ウエットワイパー類の除菌性能試験」
(一社)日本衛生材料工業連合会 「除菌を標榜するウエットワイパー類の自主基準」で規定する試験方法
JHPIA除菌マーク 試験方法
- 〇防かび性試験
- ・JIS Z 2911 「かび抵抗性試験」
かび抵抗性を必要とする工業製品又は工業材料のかびに対する抵抗性の試験方法
一般工業製品、繊維製品、塗料、皮革及び皮革製品、プラスチック製品等 - ・ハロー試験
- 〇防ダニ性試験
ダニ忌避試験(侵入阻止法、ガラス管A法)「JIS L 1920 繊維製品の防ダニ性能試験方法」 - ・侵入阻止法
内径90mmのシャーレに生存ダニ約10000匹を含むダニ培地を均一にまきます。これに試験試料(外径 45mmのシャーレに同じ大きさに切った試料を敷き込んだもの)を置きます。試験試料の中央には誘因試料(0.05g)を置き、25±2℃、75±5%RH, 暗条件で24時間放置します。
24時間後、試験試料と誘導飼料、外径45mmシャーレ内側のダニ数を数えます。
加工試料と未加工試料のダニ数を比較し、忌避率を算出します。
- ・ガラス管A法
-
ガラス管の一方に粘着テープを張り付け、誘引飼料0.01gを均一に付着させた後、この端から5mmの厚さにダニ計数用わた0.025gを入れ、さらに0.4gの試験試料を20mmの厚みにつめこみ、合計の厚さを25mmにします。
ガラス管のもう一方の端から約40mmまでの間に、生存ダニ約10000匹を含むダニ培地を入れて、高密度織物で口をふさいで輪ゴムで固定し、25±2℃、75±5%RH,暗条件で48時間放置します。
48時間後、粘着テープと粉末飼料、ダニ計数用わたの部分のダニ数を数えます。
加工試料と未加工試料のダニ数を比較し、忌避率を算出します。
- 〇防蚊(ぼうぶん)性試験
- ・蚊忌避(きひ)試験「腕巻き法」
メスの蚊が30匹入ったケージに腕を入れ、2分間で腕に巻いた加工試料(未加工試料)に静止、吸血した蚊の数を計数し、忌避率(%)を求めます。
- ・吸血誘引法「オリジナル試験方法」
- 血液を温める保温器に人口血液を入れ、その上を人工皮膚で覆う。その上を試験生地で覆い、直径7cm×高さ13.5cmの容器をかぶせ、中に蚊を20頭放す。6分後迄は30秒毎、以降10分後迄は1分毎に試料に静止した蚊の数を観察する。試験後の蚊はつぶし、吸血の有無を確認する。
- 〇アレルゲン低減化性能試験
- ・ELISA法(アレルゲン:ダニ、スギ花粉)
*アレルゲン:アレルギーを引き起こす原因となる物質
規定の大きさの試験試料1枚を、アレルゲン溶液中に入れ、室温で24時間静置。
その後、残存アレルゲン濃度をサンドイッチELISA法により定量し、アレルゲン低減化率(%)を算出。
-
〇消臭性試験「(一社)繊維評価技術協議会 SEKマーク繊維製品認証基準に基づく」 ※官能試験を除く
(注)消臭性試験においては、SEK指定検査機関ではありません。
・検知管法
・ガスクロマトグラフ法
試験対象臭気成分
アンモニア、酢酸、イソ吉草酸、ノネナール
SEKマーク(一般社団法人 繊維評価技術協議会)
【抗菌加工】
抗菌防臭加工 | 制菌加工 | |||
---|---|---|---|---|
一般用途 | 特定用途 | |||
SEKマークとカラー表示 | ||||
試験対象 菌種 |
黄色ぶどう球菌 | ● | ● | ● |
肺炎桿菌 | - | ● | ● | |
MRSA | - | - | ● | |
大腸菌 | - | ○ | ○ | |
緑膿菌 | - | ○ | ○ | |
モラクセラ菌 | - | ○ | ○ | |
試験方法 | JIS L 1902 繊維製品の抗菌性試験方法(菌液吸収法) | |||
評価基準 | 抗菌活性値 ≧2.2 | 抗菌活性値 ≧標準布の増殖値 (一般用途) | ||
抗菌活性値 >標準布の増殖値 (特定用途) | ||||
対象製品(繊維) | 衣料品、寝装品、インテリア製品、ディスポ製品等 | |||
一般消費者向けの 製品 |
医療機関、介護施設、 行政機関向けの製品 (一般消費者に販売されない。) |
|||
対象とならない繊維製品 | 生後24カ月未満の乳幼児製品 医療機器、医薬部外品、化粧品に該当するもの等 |
|||
SEKマーク繊維製品の 洗濯方法 |
標準洗濯法 | 高温加速洗濯法 |
●印は試験対象の必須菌 ○印はオプション菌
【抗ウイルス加工】
SEKマークとカラー表示 | 抗ウイルス加工 |
---|---|
試験対象ウイルス | インフルエンザウイルス ネコカリシウイルス |
試験方法 | JIS L 1922 繊維製品の抗ウイルス試験方法 |
評価基準 | 抗ウイルス活性値 ≧3.0 |
SEKマーク繊維製品の 洗濯方法 |
標準洗濯法 |
SIAAマーク(一般社団法人 抗菌製品技術協議会)
抗菌加工 | 防カビ加工 | 抗ウイルス加工 | |
---|---|---|---|
試験対象 菌種・ウイルス |
黄色ぶどう球菌 大腸菌 |
JIS Z 2911に規定されるかび | インフルエンザウイルス ネコカリシウイルス (1種類以上のウイルスで試験) |
試験方法 | ・JIS Z 2801 ・抗菌効力試験法U(シェーク法) ・抗菌性試験法W(液吸水性物質用フィルム密着法) |
JIS Z 2911 | ISO 21702 |
持続性区分 | 持続性区分についてはこちらをご参照下さい。 自主登録時の耐久性(耐水・耐光)試験区分(ガイドライン) |
||
評価基準 | 抗菌活性値 2.0以上 |
・無加工品に比べて判定基準で1段階以上、下回ること ・5段階評価で加工品0〜2 無加工品は2以上であること |
抗ウイルス活性値 2.0以上 |
対象製品 | 家電製品、住宅用建材・設備機器、台所用品、洗面・風呂・トイレ用品 文房具・印刷、鉄道・自動車 など |
JHPIA(一般社団法人 日本衛生材料工業連合会)
抗菌マーク | 除菌マーク | |
---|---|---|
試験菌種 | 黄色ぶどう球菌 大腸菌 |
黄色ぶどう球菌 大腸菌 |
試験方法 | (一社)日本衛生材料工業連合会 「抗菌自主基準」で定める試験方法 |
(一社)日本衛生材料工業連合会 「除菌を標榜するウエットワイパー類の 自主基準」で規定する「ウエットワイパー類の除菌性能試験方法」 |
評価基準 | 静菌活性値 2.0以上 殺菌活性値 0.0以上 |
除菌活性値 2.0以上 |
対象製品 | (一社)日本衛生材料工業連合会 抗菌自主基準で規定する製品に適用される 紙おむつ、マスク、紙おしぼり など |
(一社)日本衛生材料工業連合会が 「除菌を標榜するウエットワイパー類の 自主基準」で規定する「除菌を標榜する ウエットワイパー類」に適用される |
お問い合わせ
試験のご相談・ご依頼は、下記へお気軽に問い合わせください。
〒533-0006 大阪市東淀川区上新庄3丁目1番11号
TEL:06-6328-0500
FAX:06-6328-2160
E-mail:hyouka@daiwakagaku.co.jp
担当
田坂 聡 TEL:090-1892-4691
井田 世志子 TEL:090-1892-4702